展示替を行いました
7月26日(土)より第3展示室に御鞍を、第4展示室に御鏡と轆轤筥を、第8展示室に鉧を展示しております。

御装束神宝の御鞍は日本古来の装飾的な鞍具を用いる大和鞍の仕様です。主要部分である鞍橋の木地彫刻や銀平文による漆芸の加飾技術、足を収める鐙や馬を制御する鑣に見られる金工技術、三懸と呼ばれる緋色の撚糸で織られた装飾に見られる染織の技術をご覧下さい。

御装束神宝の御鏡は和鏡であり、花鳥や自然の風物などを意匠とする文様を施したわが国独自の美意識が表れています。また鏡一面につき一つの砂型を作って白銅を流し込む、丹精込めた調製が行われています。

轆轤筥とは鏡を収める箱のことであり、木地を轆轤で刳って成型し表面に漆を塗って仕上げ平文技法で加飾されています。

鉧は玉鋼の原料です。御装束神宝の御太刀・御鉾は鉄を素材としていますが、この鉄には伝統的な「たたら吹き」という技法による製鉄で出来る鉧を粉砕して選別した、特に優れた品質の鉄である玉鋼が用いられています。今回せんぐう館では展示室内の全周囲を用いて、たたら製鉄が行われる作業場である高殿の様子の再現を試みました。
第8展示室の展示内容の手引きは特別企画展示「神宝刀剣の源-鉧-」(PDF形式6.9MB)として公開しておりまして、下のQRコードから、あるいはこちらのページからダウンロードしてご覧いただく事が出来ます。
