6月21日(火)和歌披講の奉納がありました。
「日本文化の根底にある和歌が本来歌われるものである」という考えから、「和歌披講」の実践と学習に努められている、星と森披講学習会(代表:青柳隆志氏)の皆様による、和歌披講の奉納がありました。
当日朝の大雨が嘘のように止み、池の水面も充ち満ちた中、大変まごころのこもった素晴らしご奉納でした。
宮中歌会始に準じて綾小路流披講により、神宮に縁の深い和歌七首が奉納されました。
以下に奉納いただきました和歌をご紹介します。
一、あめつちの 神にぞいのる 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を
(昭和天皇御製・昭和八年・朝海)
二、さし出ずる 朝日に映えて 神風や 伊勢の宮居ぞ 高く聳ゆる
(兼築信行)
三、君が代は つきじとぞ思ふ 神風や みもすそ川の すまむかぎりは
(後拾遺和歌集・源経信)
四、神風や 五十鈴の川の 宮ばしら 幾千代すめと たてはじめけむ
(新古今和歌集・藤原俊成)
五、み遷りの 近き宮居に 仕ふると 瞳静かに 娘は言ひて発つ
(皇后陛下御歌・平成二十六年歌会始・静)
六、あまたなる 人らの支へ 思ひつつ 白木の冴ゆる 新宮に詣づ
(天皇陛下御製・平成二十六年・神宮参拝)
七、何事の おはしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる
(伝西行)